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早稲田大学 教育学部合格 女子
流儀 其の六 11,12月編

この時期、日本史学習に関してプレッシャーや不安に感じたこと

この時期の不安はやはり記憶が薄れていくことでした。記憶が薄れるのは当たり前のことですが、語句の量が増えるにつれて自分が何を忘れていて、何を覚えているのかが分からなくなり、またいつか忘れるのでは・・・というどうしようもない焦りも出てきました。特に、夏期講習でやった文化史は普段問題で触れる機会も少なく、苦手意識も持っていたので不安でした。また沢山問題を解いていくうちに知らない語句にも出会うようになりました。その際は先生に出来る限り必要な語句か聞いていましたし、サクナビで勉強をしていて知識不足で点数が取れないことは無いと問題演習を通して思っていたので、語句不足の心配はしませんでした。

ただ一番怖かったのは知っている知識でも切り口を変えて聞かれたときに答えられなかったり、サクナビの知識を頭の中で上手く繋げられなかったときのことです。これは、サクナビの反復による絶対的な暗記と問題演習によってトレーニングが必要だと思います。まずは暗記が最優先です。冬期、直前期に少しでも沢山演習出来るように今のうちに覚えきれていない所は、重点的に覚えるようにしたほうが良いと思います。

この時期には日本史学習ではどのようなことを行なっていたか

この時期は土屋先生の会社で販売している『キュービックアシスト』を使った学習と今まで通りのサクナビの学習を平行させていました。1学期に習った部分は『キュービックアシスト』を使って、即答出来るように繰り返し勉強しました。『キュービックアシスト』を聞いていると、自分が覚えてれてない部分が顕著に現れてくるので、大幅な時間を掛けずに効率よく復習が出来ました。いわゆる穴を潰す勉強を『キュービックアシスト』を利用して行っていました。

また夏期講習の復習はそこまで力を入れていなかったと思います。正直、1学期の復習を新しく『キュービックアシスト』を使って何回も勉強していたこと、2学期の部分も復習しなければいけないこと、問題演習も沢山あること、模試が重なることなどの理由から夏期講習の復習に力を入れることは出来ませんでした。テーマ史に関しては夏の間に固められたかなぁ。と勝手に思っていたので、冬にもう一回復習し直そう。くらいの気持ちでいましたが、文化史の方は少し気にかかっていました。(今までの文章を読んでいただければ分かりますが、私は文化史に対してかなり苦手意識を持っていたようです。。。)

しかし、この時期に優先すべきことは2学期の授業に絶対に遅れないことだと思っていたので、普段の授業、そして1学期の復習の優先順位を高くしていました。もし、1学期に遅れをとってしまったとしても、夏休みで挽回できる可能性はありますが、2学期の遅れを取り戻すための時間は何処にもありません。従って私はレギュラーの授業のサクナビの暗記に力を注ぎました。勿論全てが計画通りに上手くいけば問題は無いのですが、長いスパンで勉強しているとどこかで予定が狂ってきます。当たり前の事だと思います。そんな時は手遅れになる前に修正しましょう。私は現役の時、時間が無いあまりにとにかく通史を終わらせようと、どんどん先に進んでいきました。覚えられない所や分からない所は勝手に飛ばして先に進む事だけを考えていました。結果的には時間の浪費だけで、知識は詰め込んだだけのあやふやな状態で入試を迎えたと思います。(そんな状態で正誤問題など解ける筈もありませんよね。。。)皆さんも私みたいに失敗しないように、気をつけて下さいね。

冬期講習での受講講座は何を申し込んだか。
また、その講座を選んだ理由と受講後の感想

「日本史の戦場(入試文化史整理)」と「日本史の戦場(近現代政治・外交・経済テーマ史)」を受講しました。「日本史の戦場(近現代政治・外交・経済テーマ史)」は、是非受講をお勧めします。結局入試のキーポイントとなる箇所です。しかし自分では勉強しにくくまた、何だか分かったつもりになりがちになる部分が多くあると思います。

この講座は最もよく出題される部分を実際の入試問題に特化して勉強できるので大変お得な講座だと思います。私はこの講座を受講して問題が今までより更に解きやすくなりました。嬉しかったのは問題を解きながら、「次はこれを聞いてくるな。」と予想出来るようにもなったことです。(別にそんな必要無いと思いますが…笑)特に日本史に不安を抱えている方はとにかく取ってみる価値はあると思います。

サクナビ学習でやや不便に感じたこと。
それを解消するために自分で工夫をしたこと

サクナビの量が増えるにつれて、どこに自分が忘れやすい語句があったか分からなくなりました。また、模試の前など限られた時間でどのページを優先的に見るべきか分からなくもなってきました。そこで、自分の間違えやすい語句やどうしても忘れてしまう語句はポストイットに書いて色分けをして貼っておいて、すぐに分かるようにしました。

また今まで使っていない色ペンでその語句の自分が間違えやすい出題パターンや問われ方など、言わば問題を解く上でテクニックとなるようなこと(そんな大げさなものではないのですが)を書き込んでいました。

模試の成績はどうであったか。その成績は以前に比べあがっていたか

模試で失点する箇所は大体決まってきましたし、いざ模試の前ギリギリになって「ここが出たらどうしよう…」と思う箇所もいつも同じでした。結局苦手な箇所はいつまでも苦手でした。すでに苦手意識がある部分をがむしゃらにやっても、覚えられなくて嫌になるだけですし、何より時間の無駄になると思ったので勉強のやり方を変えました。

具体的にはまず寝る前に声に出して暗証することと、お風呂で目を閉じてサクナビを思い出すことです。いつもは紙に書いて覚えていたので、やり方を変えて少しずつ覚えようとしました。またその箇所については「入試本番までに覚えれば良い。」と自分に言い聞かせて焦らないようにしました。

日本史に関する流言飛語について

流言飛語は聞かなかったのですが、私の入試の年はリーマンショックによる経済混乱、政権交代という歴史的な動きが多かったので気にはなっていました。また、入試問題は秋ごろに作られるとは聞いていました。

受験生への応援メッセージ

この時期は受験生は一番つらいころだと思います。特にずっと頑張ってきた浪人生の方は疲れが溜まっていますよね。私も10・11月は大スランプに陥り勉強のモチベーションがかなり下がっていました。またそんな時に大学別入試プレがありました。私はもちろん早大プレを受けましたが、結果は散々で帰宅後答え合わせをしながら大泣きしました。特に英語の偏差値が10以上下がってしまい、絶望的でした。まず親に電話をしてとにかく話を聞いてもらいました。そして次の日に、英語の先生の所に行って対応策を聞きました。判定は勿論Eでした。今でも早大プレの後の絶望感は忘れられません。でも今となってはそれも全て良い思い出です。

12月に入って講習が始まってしまえば息つく暇もなく入試本番になります。残り時間をどうとらえるかは、人それぞれだと思いますが入試本番の時間は決まっていますし、誰にも動かすことはできません。一人一人今の環境も違えば、学力も違うのは当たり前です。

ただ皆さんに出来ることは、“今自分が何をすべきか考えて、全力で頑張る”ことだけだと思います。偉そうなことを言っていますが、私が受験で学んだことはこの一言に尽きます。もし不安になったら、どうしたら良いか分からなくなったら、周りに頼れば良いと思います。きっと手助けしてくれる人がいると思います。あと少しですが、頑張って下さい。


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