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慶応義塾大学 経済学部 合格 男子
流儀 其の弐 11,12月編

この時期、日本史学習に関してプレッシャーや不安に感じたこと

11月、12月と寒くなるにつれて精神的にも不安定になったり神経質になっていました。だから、知らない語句が一つあるだけでも自分はやばいんじゃないかと不安になっていました。しかしこの時期はほぼ全ての受験生がそんな感じのはずです。

今の時期に知らない語句も、手を抜かずに着実に勉強していれば数ヵ月後の本番の日には必ず自分のものになっているはずです。悪い言い方ですが、そんな受験生の一人が心の安定を得るために周りの友達に試験に出もしないような知識をひけらかして優越感に浸ることもあります。皆が不安と闘っているのでしかたのないことです。その知識を得るのが早いか遅いかの違いだけです。とにかく私は『今自分のしていることは正しいんだ』と自己暗示をかけて周りの人のペースに惑わされないようにしていました。

自分のしていることに自信を持つことです。傲慢になることとは違います。傲慢でいると自分の知らないことはまるで試験には出ない、重要ではないと本気で信じてしまいます。いかに賢い人でも明日にはまた学ぶべき事がたくさんあります。謙虚に今の自分の本当の勉強の進度を顧みて計画を立てること。自分の立てた勉強の計画が妥協なきものならそれを信じて毎日こなすことが必ず合格につながります。不安になることなんてこれっぽっちもありません。

この時期には日本史学習ではどのようなことを行なっていたか

1学期の復習はほとんど終わっていました。多分4~5回は繰り返したと思います。ただ1学期の文化史は6~7割ぐらいの完成度だったので以前から紹介していた自作ノートのコピーを使って何回も書きながら図を見て知識を固めていきました。文化史は早慶レベルなら必ず出るので量が多くても妥協せずに毎日こなしました。

2学期の復習はかなり力を入れてやっていました。なぜなら早慶を狙うのに近現代が弱いと非常に厳しいからです。とにかく授業でまとめたサクナビを授業直後に復習し次の日にも復習してました。復習にはだいたい2時間かけてました。ただの語句の丸暗記ではなく歴史背景や他の事件との繋がりや人物の立場などを考えて、暗記ではなく理解するようにしていました。サクナビでもそういうふうになっているはずです。そして以前から紹介している自作ノートに自分の覚えにくいところをまとめてコピーして毎日5分の反復です。江戸以降は内容も複雑になりすべて覚えきれるか不安になりますが土屋先生の授業のスピードに食らいついて消化していけば絶対に大丈夫です。近代の文化史も必ずでるので同じような方法で毎日こなしていました。

今の時期は正直夏期講習の復習に手が回るほど時間的な余裕はなかったです。こればかりは冬期講習での土屋先生の総まとめに期待して放置してました。冬期講習で必ず同じようなことをするので今の時期は無理してやる必要はないと思います。サクナビの近現代が優先です。

冬期講習での受講講座は何を申し込んだか。また、その講座を選んだ理由と受講後の感想

土屋先生の冬季講習は全て受講しました。はっきりいてこれらの講習は日本史受験の私の勝因のひとつでした。冬季のテキストはよくまとまっていて、本番直前の休み時間まで使っていました。夏期講習で習ったことを冬季のテキストに書き込めば完璧なテキストになります。

サクナビ学習でやや不便に感じたこと。それを解消するために自分で工夫をしたこと

サクナビは多くの情報が書かれているのですこしごちゃごちゃしてます。自分の弱い箇所や固めたい箇所だけを抜き出して自分の自作ノートに書き出して穴埋めにしてコピーしてひたすら反復してました。

模試の成績はどうであったか。その成績は以前に比べあがっていたか

模試の成績はだいたい65超えで安定してました。しかし偏差値よりも間違えた問題や正解へ至るプロセスを重視するようにしてたので、あまり気にしてませんでした。正確には気にしないように自己暗示をかけてました。

日本史に関する流言飛語について

この時期日本史受験に関わらずいろんなデマが飛び交います。正直そんな話が周りから聞こえてきたとき笑いそうになりました。そんなうまい話あるはずがありません。人に安易に流されてはいけません。自分本位になり必ず一考してください。 おそらくはそんなデマを聞いて受け入れれば、心の安定を得て逃げ道を作れるでしょうがその道は断崖絶壁に通じています。受験はきっと精神的な強さも見られていると思います。私もそこまで精神的に強いほうではなかったのですが、自分にそんなうまい話はないと言い聞かせて自分が本当にやるべきことを見据えてこなしてました。それができればきっと受験を通して知識だけでなく精神的にも一回りも二回りも強くなれるはずです。

受験生への応援メッセージ

受験は自分の可能性を試すものだと思います。確かに不安になることもあると思います。けどそこで歯をくいしばって自分の力を信じて頑張り通せるかが分かれ道です。確実な未来なんてありません。勝つことは負けを恐れないことを意味する。勝利は必然の上に成り立つ。自分の未来は自分自身によってしか開かれない。これは今もずっと私が肝に銘じていることです。

今しかできないことを精一杯、妥協せずにやる。現実的に今の自分を見つめて分析しいかにすれば勝てるかを考える。その積み重ねが必ず自分を最高の未来へ連れて行ってくれるはずです。自分に限界なんて決めつけてはいけません。春に笑っている最高の未来のイメージを常に心の中に持ちながら、毎日全力で頑張ってください。最高の未来はもう手の届くところまで来ていると思います。みなさんの可能性を信じてください。


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