夏期講習で学力向上をめざすために② 予習が復習となる教材活用法

夏期講習の申し込みをした受験生にはもうそろそろ教材が届いていることかと思う。予備校に通っていながら、講習を申込んだだけで安心し講習前の学習をおろそかにしている受験生は夏期講習を有効に利用することはできない。講習前日までテキストを開かない学生にこの傾向がある。皆さんはどうであろうか。

既に予備校に通っている受験生にとって、夏期講習は現時点までの習熟度の確認と受験問題への解答力をつけるためのものである。したがって、夏期講習で受講する教科の教材(テキスト)はその大部分が既知のもので、より入試的な切り口でまとめられている場合が多い。

このテキスト箇所を利用して今までに学習した部分をより入試に適応させた知識へバージョンアップするのである。今までに学習した内容ならばテキストの切り口が入試的なものになっていても学習に差し支えるものではない。むしろマンネリ化した反復学習よりも新鮮で学習効率はよくなるだろう。

そして、今度はそのテキストで夏期講習を受講するのである。こうして受講した講座の学習効果が高いことは言うまでもない。そこで、私の講座「日本史の戦場」の政治・経済・外交テーマ史と文化史テーマの各講座を受ける受験生は以下のことを講座受講前にやっておくことをお勧めする。

日本史の戦場(政治・経済・外交テーマ)を受講する受験生

各時代の重要項目がまとまっている「完全包囲網」の網かけ語句と下線が引かれた語句をマーカーでけして赤(緑)下敷きなど隠し、インプットの学習を繰り返し行う。完全包囲網でまとめらている箇所は理解しやすいように授業解説風につくってあるので、夏期講習から初めて私のこの講座を受講する受験生でも安心して学習を進めることができるだろう。なお、インプットの学習法法は前回のお知らせ①に掲載されている。

重要項目名とページ数(時代が早いものからとりかかること)
律令制度 P107   古代東北経営史 P111   武士団とその成長 P13
執権政治の展開 P113   土一揆・国一揆・一向一揆 P115
近世農民支配 P117   近世初期外交 P50

日本史の戦場(文化史テーマ)を受講する受験生

★各講のテーマ史になっているサクナビ箇所をコピーして、一度自分でレギュラー授業の文化史でチェックした語句と同様のチェック(赤でカッコやぐるぐるまき、下線など)をつけてみよう。その際、語句どうしの関連性(同じ人物、同じ寺、同じカテゴリー)などを意識しながらやってみること。これを行うと、今まで時代別でしか思い出せなかった語句がいろいろな場面で思い出せるようになる。こうして知識にバリエーションを持たせることで様々な形式の問題に解答できる力をつけることができる。なによりも苦手な文化史を江戸時代まで「通し」で学習することは受験生の自信につながることは間違いない。

語句チェックを事前に行うべき重要テーマ
古代仏教史 P10  古代仏教美術の展開 P11・12  古代の学問・教育 P22
中世仏教史 P28  中世仏教美術の展開 P30 

以下は横浜校で4月に行われたイベント参加者のみ行うこと
近世儒学史 P36   近世絵画史 P38  近世文学の展開 P40

日本史講師 土屋文明