土屋文明の詳説日本史講義を受講する方へ(授業の特徴)

土屋文明の授業の特徴(詳説日本史講義)
私の授業では、講義の初日に補助教材が配布されます。補助教材はサクナビクスといいます。サクナビクスとは、「基本的伝達スキルであなたの成功をナビゲートする教材」という意味です。要するに日本史や大学受験に精通した日本史土屋文明先生の授業そのものなのです

私の授業を聞きながら、このサクナビクスに自分の理解を書き込んだり、指示されたいくつかの記号をチェックしていきます。自分の理解というのは、その場で理解したことを、しばらくたった後に再現できるようなメモです。その時は理解したつもりでも、しばらくたつと思い出せないことってあるでしょう?そうならないように書き込みを加えます。私が書き込みをさせる時もあります。

土屋文明が授業で出すチェック指示とは?
日本史の受験では、記述、選択、論述、正誤、史料など様々な問われ方で問題が出題されます。皆さんは歴史語句を覚えるときに、その語句がどのような形式ででるのか気になりませんか? 実は、論述や正誤、史料問題は出る箇所や出方が決まっています。それを語句に簡単な記号でチェックしておけば、本番のテスト問題を解答する感覚で復習ができるのです。これでサクナビクスの学習がいかに実戦的であるかがわかると思います

さらに私の授業には、ほかの受験指導者にはない特徴があります。それは、歴史語句を大学の難易度別にチェックさせるということです。ハイレベルの講座であっても早稲田や慶應を受けないのに、早慶でしかでない語句や内容を覚えるのは時間の無駄です。一方で、基礎講座で学習している受験生は、その後学力が上がっても上位の大学を受験するには情報量が足りないといったことが多いのです。

私は、授業中で歴史語句や内容を、難易度に応じて4つカテゴリーに分け、残すか消すかの選択をさせています。カテゴリーはサクナビクスの表紙に記載されていますので、自分が入りたい大学が含まれているカテゴリーに沿ったチェックをしてください。但し、現時点での大学ではなく、伸びしろも考えて1つ上のカテゴリーでチェックするといいでしょう。そして、1学期が終わった段階で自分の学力に合わせて大学別カテゴリーの上方修正や下方修正をおこないます。

また、私の講座は、受験する大学が変わっても変更する必要はありません。ほかの予備校だと講座がかわると先生も変わってしまって、教え方が全然違って戸惑ったー、なんてことがあります。私の講座ではそんな心配がまったくなくなるのです。

こうして土屋文明の授業を受け書き込みを加えた後のサクナビクスは、その歴史語句や内容があなたが受験する大学でどのような出題形式でとわれるのかが記録された、あなただけのオリジナル教材へと変化します。あとはサクナビクスを覚えるだけで合格します。

授業で扱う範囲は?
文化史を含めた全時代を扱います。時代別の学習は詳説日本史講義で完結します。これは当たり前のようで多くの日本史指導者ができないことです。なぜだと思います?それはあなたが理解できたと思わせるために「当たり前のことをゆっくり」喋っているからです。これは人間の認知容易性を利用しています。これに依存すると当然学力は上がりません。

授業スピードは?
文化史を含めた全時代を終わらせるのですから当然速くなります。初講日から数回は少しスピードを落としますがそれでも「ついていけない」と思う人もいるでしょう。でも安心して下さい。サクナビクスや音声教材の併用で十分カバーできますし、なにより脳の処理速度が速くなって次第に慣れてきます。私は商業高校の教員も経験していますが、中学校の通知表の内申がオール2の生徒もついてこれていました。ですから自分の能力を低く評価して途中でなげださないでください。

授業はわかりやすいか?
それは当然なのですが、わかりやすい授業には2つあります。1つは、指導者が難解な事項をわかりやすくかみ砕いて教える授業。指導者の95%がこのような授業をしています。決して悪い授業というわけではなりません。私も一部の説明を行うためにこのやり方で教えますが、注意しなければいけないことがあるのです。それは、その項目が「指導者の主観で脚色された」説明となっている場合が多いということです。昔のように穴埋め問題しかない時代はこれでもよかったのですが、近年は受験生の考察力を問う問題(合理的判断から答えを導く)が増加しています。よって上記のような指導を受け続けると、論理性や考察力が低下し、結果正誤問題や論述問題の正答率が上がらなくなります。

わかりやすい授業のもうひとつは、受験生が難解な事項を自分自身でわかりやすく理解できるような方法論を教える授業です。与えれた情報に対して疑問と解決を繰り返しながら理解していく授業と換言できます。論述系の授業を持ったことのある日本史指導者はこちらです。私もこちら側ですが、授業のバランスを考えて上記と併用したハイブリッド型のわかりやすい授業をおこなっています。

でも暗記は苦手なんだよなー。とか、暗記科目の勉強をどうやって進めたらいいのかがわからないよーなんて受験生もいますよね。サクナビクスに完全対応した一問一答をつくってしまおう、ということになったんです。それがユーチューブで提供されるサクナビクス映像・音声教材です。次回はこの映像・音声教材の学習法についてお話しします。

 

日本史講師 土屋文明