
冬期講習の申し込みをした受験生にはそろそろ教材が届いていることかと思う。予備校に通っていながら、講習を申込んだだけで安心し講習前の学習をおろそかにしている受験生は冬期講習を有効に利用することはできない。講習前日までテキストを開かない受験生に見られる傾向である。あなたはどうであろうか。
既に予備校に通っている受験生にとって、冬期講習は現時点までの習熟度の確認と受験問題への解答力をつけるためのものである。したがって、冬期講習で受講する教科の教材(テキスト)はその大部分が既知のもので、より入試的な切り口でまとめられている場合が多い。
このテキスト箇所を利用して今までに学習した部分をより入試に適応させた知識へバージョンアップするのである。今までに学習した内容ならばテキストの切り口が入試的なものになっていても学習に差し支えるものではない。むしろマンネリ化した反復学習よりも新鮮で学習効率はよくなるはずだ。
そして、今度はそのテキストで冬期講習を受講するのである。こうして受講した講座の学習効果が高いことは言うまでもない。そこで、私の講座「日本史の戦場」の政治・経済・外交テーマ史と文化史テーマの各講座を受ける受験生は以下のことを講座受講前にやっておくことをお勧めする。
日本史の戦場(近現代政治・経済・外交テーマ)を受講する受験生
★各時代の重要項目がまとまっている「完全包囲網」の網かけ語句と下線が引かれた語句をマーカーでけして赤(緑)下敷きなど隠し、インプットの学習を繰り返し行う。完全包囲網でまとめらている箇所は理解しやすいように授業解説風につくってあるので、冬期講習で初めて私のこの講座を受講する受験生でも安心して学習を進めることができるだろう。
重要項目名とページ数(時代が早いものからとりかかること)
自由民権運動 P98 初期議会 P100 条約改正 P102
労働運動・社会主義運動 P108
★軍制史 P114(早慶レベルの大学を受験する者は必須)
日本史の戦場(入試文化史の総整理)を受講する受験生
★各講のテーマ史になっているサクナビ箇所をコピーして、一度自分でレギュラー授業の文化史でチェックした語句と同様のチェック(赤でカッコやぐるぐるまき、下線など)をつけてみよう。
その際、語句どうしの関連性(同じ人物、同じ寺、同じカテゴリー)などを意識しながらやってみること。これを行うと、今まで時代別でしか思い出せなかった語句がいろいろな場面で思い出せるようになる。こうして知識にバリエーションを持たせることで様々な形式の問題に解答できる力をつけることができる。近代の文化は語句量こそ近世前(江戸時代前)より少ないが、思想やジャーナリズム、文学、神道など受験生にとっては覚えにくい箇所が多くある。それでなくとも苦手な文化史を得点源する最後のチャンスを逃さないでほしい。
語句チェックを事前に行うべき重要テーマ
近世思想史 P2 蘭学・国学 P4・5 近世の儒学 P6
近代思想 P12 近代ジャーナリズム P13 近代教育史 P14・15
近代の自然科学、人文科学 P16 近代文学・絵画 P26・P28
以下は9月、11月の文化史イベント参加者のみ行うこと
明治文化 P82・84 大衆文化・昭和初期文化 P86
日本史講師 土屋文明