夏期講習で学力向上をめざせ! 講習受講後の学習の工夫(土屋初学者)

 夏期講習が始まった。受験生であれば、すでに日本史講座を受講もしくは受講を検討しているはずである。夏から日本史を本格的に始めようと予備校に来る現役生がいるが、できるだけ早く通史の日本史講座を受講することをお勧めする。暗記科目は暗記項目を知っていても点数は取れない。それを定着させて初めて点数が取れるようになる。ならばそれらを定着させる、最も長い時間が確保できる時期は夏期しかないのだ。このサイトを見ている高校生や受験生の保護者の方はできるだけ早い時期に暗記項目を学習できる日本史の講座(私の講座だと、土屋文明の日本史 原始~江戸時代の文化史テーマ、、同前近代テーマ(政治・経済・外交テーマ)、同戦後史)を受講したほうが今後の受験のリスクはかなり軽減されることに気がついてほしい。

 さて、私の日本史講座を受講した方も受講しただけでは学力向上どころか知識の定着すら望めない。レギュラー授業でおこなった日本史学習と、夏期講習で行ったテーマ史学習をどのようなバランスで学習したらよいか悩んでる受験生も多いと思う。このサイトでは合格者の流儀のページに難関私大に合格した受験生がどのように日本史学習を進めていったのかを掲載しているが、あらためてここで夏期講習講座をどう復習するかを指導しよう。

なおこのページでは私の授業を初めて夏から受講した人の講習講座の復習方法を紹介する。

夏期講習のみ「土屋文明の日本史」講座を受講した方
◆他塾もしくは学校で日本史学習を進めていて、時代別に学習するプリントやノートなどの教材があり、知識がある程度ある人
土屋文明の日本史前近代テーマ(政治・経済・外交のテーマ)の受講後の学習
系図や図版、史料などあまり学習をしてこなかった側面をテーマ史という切り口で解説したこの講座は受験生にとってとても新鮮だったと思う。一方で、受験ではこのような側面での学習が不足しているとどれだけ語句を暗記しても合格点が取れないことも痛感したはずだ。そこで、以下のように受講後の学習を進めることが望ましい。

系図や史料、正誤の基本的視点を中心にテーマ史中心の学習を進めること。
いたずらに知識を増やすことはやめて、語句の関連性やテーマの関連性に目を向け、共通項目(時代の共通性、文化との共通性、テーマとテーマ、テーマと時代別事項との共通性)を意識すること。要するに授業を思い出して、そのまま学習してほしいということだ。リンク先のページはテキストに書き込んでいるのだから、それをたよりに授業を思い出し授業で進んでいった順序で勉強すること。

学習内容では系図はできるだけ書いて覚えるようにする。
マーカーをひいて赤セル(下敷き)で覚えるよりも系図は書いて覚えた方が知識の定着が早く、忘れにくい。面倒くさがらずに、書けるようになるまでは1日1回は書いて学習すること。

史料は講習テキストにある史料を内容も含めてテーマ史の該当事項に関わらせて何度も確認する。
史料は4,5回確認したら入試問題をベースとした史料問題を解いてみること。私の2013年に発行した最新刊の史料参考書「眠れぬ夜の土屋の日本史 史料と解説&問題集SUPER PREMIUM」はこの全てを効率良く学習できるものである。まだ購入していない受験生はこの機会に是非とも購入して効率良く学習を進めてほしい。

【土屋文明の日本史(江戸時代までの文化史テーマ)の受講後の学習
文化史は理屈立てて理解しようとすると深みにはまって先に進めなくなってしまう。何よりも大学受験での文化史出題は理屈だった理解を前提とする問題は絶対に出題されない。だから、割り切って授業後の学習を機械的な語句の暗記を中心にした方が現在の入試の出題形式からすれば点数が取れる。 そこで、以下のように受講後の学習を進めることが望ましい。

文化史を夏までに勉強してない受験生は文化のテーマ史中心に学習を進めること。
機械的な暗記ならば、テーマ史のように共通項でくくられたグループで覚えたほうが覚えやすい。仏像や絵画、陶芸や印刷・出版などはその顕著な例である。まずは語句だけを中心に覚えること。図版の確認はあとまわしにすること。

次に、該当する史料や図版を確認していくが、史料や図版の学習はまとめてやるのではなくて、その語句を学習する都度行うこと。
語句の学習を先に終わらせているのであるから、それほど時間はかからない。むしろ時間をかけないで、確認するスピードを意図的に速くして何度も確認すること。

最後に時代別でも文化史の語句を確認すること。
試験ではその文化語句が何文化のものか分からないと解答できない問題がある。こうした問題を落す学習行為が日本史で点数を積み上げられない大きな原因なのだ。時代とテーマ、テーマと時代の関係を相互に確認→理解して、覚えることが知識を立体化させていくことなのである。面倒くさがらずに、必ず行ってほしい。


◆夏から日本史を始めた受験生で、まったく日本史の学習を行っていない人

土屋文明の日本史 前近代テーマ史(政治・経済・外交のテーマ)の受講後の学習
土屋文明の日本史 原始~江戸時代の文化史テーマの受講後の学習
これら講座を受講したことでテーマの語句は網羅したが、依然として時代別の知識が穴だらけである。上記のようなテーマの復習をすれば現状よりは模試や過去問で点数が取れるようにはなっているという状態である。知識にむらが多く、定着率も時代によりばらばらで、日本史の学力は非常に不安定な状況にあることを認識してほしい。病人で言うならば一命はとりとめたが手術をしないと大変危ない状態にあるというところである。

時代別の学習を個人で進めることは大変難しい。浪人生なら分かることだろう。また現役性もテーマ史の講座を受講して、いかに時代別の学習がベースとして必要なのか。またそれが分かっているとどれだけ知識の立体化に役立つかを痛感したのではないだろうか。何が出題されるか分からない状態のまま、出題されもしない語句まで覚え続けることほど体力と気力を失わせるものはない。時代別の学習の遅れ(未習得)は夏期に取り戻しておいたほうがいい。

幸いにも代ゼミもしくは代ゼミ提携予備校にはフレックスサテライン、速習講座受講という方法がある。これはライブで全国に放映したサテライン放送をオンデマンドで、かつ一気に受講できるというものだ。この受講方法を利用すれば現在の暗記科目の受験勉強での不利な状況を好転できる。この講座の私が担当する「詳説日本史講義①②」の受講を是非受講してほしい。いまさらと思う人も多いだろうが、あの時言われたとおりにしておけばという後悔の念をもつ受験生はそれ以上に多い。時間は元にもどせない。増やすこともできない。何を覚えていいのか分からなければ勉強を始める事すらできない。私は自己の利益や予備校の利益のために受験生を不安にさせ無駄なお金を使わせようとしているのではない。それは私の授業を受けた方ならきっと分かってもらえると思う。時代別に学習できる講座をできるだけ早く受講してほしい。

                                                         日本史講師 土屋文明